『酸性ストレート縮毛矯正はLille・髪質の改善』『ストレートと縮毛矯正の違い』Lille 新宿

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最近思うことがあります。

やっと美容師の経験と知識の時代が戻って来たと。

この15年、宣伝広告集客サイト一色だった美容業界に変化が。


薬剤の選定、還元剤の割合、髪質の見極めと経験値が仕上がりに影響し、指示される時代へ。


【アルカリ縮毛矯正と酸性ストレート酸性縮毛矯正の違い】


まず、「縮毛矯正とストレートは別物なのか?」

【縮毛矯正とストレートの違い】から始めましょう。


これを説明するには美容業界の歴史を遡ります。

今から約29年程前、「ストレートパーマ」という言葉しか存在しませんでした。

また、その技術はクリーム状の還元剤をつけた髪の毛を専用の板に貼り付けるという「ロッド髪巻いたら曲がるから、板に髪貼り付けたらまっすぐになるじゃん」レベルの理論でした。

しかし、当時は画期的で全国に普及しました。黒船1号の到来です。

それまでカールしかなかったパーマの選択肢にストレートという言葉と選択肢が増えたのです。

(余談)このストレートの板をイギリスから輸入し一大ブームを巻き起こした人は、原宿のアレスというお店の代表者の方です。


本題に戻り、その当時の日本の還元剤の仕組みはパーマを基準とした「チオグリコール酸アンモニウム」でした。

業界で「チオ」と呼ばれています。多くの美容師酸がアルカリ性という認識です。

が、名前をよく見るとチオグリコール酸…。「酸」!!!

そうです!チオグリコール酸はもともと酸性領域なのです。それをアンモニア水で中和してアルカリ領域で安定させたものが、いわゆる「チオ」でパーマ液やストレートの薬剤に使われて来ました。

分子量が小さく髪に安定して作用する事で、美容業界ではチオが主流となりました。

「チオのストレートパーマ」「チオのパーマ」2択時代の幕開けです。


それから月日が流れ、今から役25年程前…。「黒船2号の到来」

縮毛矯正「ミスターハビット」がアメリカから上陸しました。

その威力は凄まじく、瞬く間に日本全国に普及しました。なぜか。

それは、ミスターハビットは還元作用の理論の境地だったからです。

還元作用と酸化作用の極限だった為、また、歴史上初めてのストレートアイロンによる熱定着工程があった為、みんな髪の毛が今まで見たことのない様なツンツンのストレートになり、これまた当時は画期的で施術後はみんな感動した物でした。


〈ここ今回のポイント〉この時点で「黒船1号の板ストレートの薬」と「黒船2号の縮毛矯正の薬」、

ストレートと縮毛矯正の2つの全く違う薬と呼び名が生まれました。


そしてさらに月日が流れ、今から役21年程前…。「黒船3号の到来」

縮毛矯正の極限と酸性ストレートの極限のハイブリット種「M3D(エムスリーディー)」ブーム到来。

極限まで高めたアルカリ還元の後に、極限の酸性ストレートでその当時画期的なミラクルな艶髪を作り出すブームとなったM3D。

ここで初めて「酸性」という言葉と薬剤が登場しました。


これ以降、「縮毛矯正」か「M3D」という2強の時代に突入し「板ストレート」は縮小していきます。

縮小ながらも「ストレート」という言葉は残ります。


そして、日本メーカーによる「日本製の縮毛矯正剤」の幕開け。

「ミスターハビット」「M3D」はいづれも輸入還元剤のため、日本人の髪質にはチオのアルカリ中和値が高すぎたのです。

そこで日本のメーカーは、日本人の髪質に落ち着くチオのアルカリ中和値の縮毛矯正剤を作ったのです。

そして薬剤は、「日本製の縮毛矯正剤」1本へと変化していきます。


〈ここポイント〉「日本製の縮毛矯正剤」1本となったが、それでも

仕上がりの髪が真っ直ぐになり過ぎる場合がある為、

縮毛矯正剤を使い、

アイロン工程有り→縮毛矯正

アイロン工程無し→ストレート

と、言うサロンが多くありました。

この時代にはもう「ストレート」と呼ばれていた薬は存在しなくなりました。


「ミスターハビット」「M3D」のチオ中和値が高すぎる為、施術後のダメージが大きくそれに気づいた人々は、「日本製の縮毛矯正剤」を好む様になりました。


また時は過ぎ、「日本製の縮毛矯正剤」にも多種多様な種類が生まれ、アルカリ中和値の違いによる還元力の差を出した、バリエーション薬剤が多く発売され今に至ります。


ん?

酸性ストレートはどこに??


はい。これについてはM3Dの到来後、一部のマニアックな商材屋さんが

「還元作用ってアルカリ領域だけじゃなく、酸性領域でも可能だよね?」

と、いう事で水面下でずっと研究されて来ていた物です。


アルカリ領域で還元作用をさせるということは、

髪をアルカリ膨潤させ、キューティクルを開く事や髪が膨潤している事で均等に薬剤が効率よく浸透するメリットがあります。が、デメリットもあり、アルカリの後に乾燥やダメージに繋がるという事です。


酸性領域で還元作用をさせるということは、

そう、後の乾燥やダメージが少ない代わりに均等に浸透させる事や均等に定着させる事が難しく、技術者の技に左右されるという事です。


縮毛矯正はアルカリというイメージが定着していますので、縮毛矯正=痛む。のイメージが強いので、


酸性領域でかける縮毛矯正のことを酸性ストレートと呼ぶサロンが多いのではないでしょうか。


そして今、また新しい時代へと…。

Lilleでは、酸性のストレート(縮毛矯正)にトリートメント工程を組み込んでいます。

だから、他とは違う艶と弾力やしなやかさが出るんですね。


日本から海外へ!!

海外には「サロンでトリートメント」という概念がほとんどありません。

なので、この縮毛矯正にトリートメント工程を組み込む事は思いもつかないでしょう。


これから日本のストレート(縮毛矯正)は、世界で TOPの技術となります!!


日本の美容の技術は、世界で1番です。


また新しいものが海外から生まれるかもしれません。

今の韓国ブームの様に、海外のブームが他にも来るかもしれません。

しかし、髪に施す技術と信念は日本がNo1です!!



最後まで読んで頂きありがとうございます。


この技術を海外に持って行くことが今の私の夢です。

自分が持って行けなくとも、日本の技術で世界中の髪が美しく輝く日が来ます様に。


Lille 大森



Lille (リル) 

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